小児近視治療
オルソケラトロジー
1.オルソケラトロジー
とは
- 夜つけるコンタクトレンズ、
寝ている間に近視矯正
特殊な形状のコンタクトレンズをつけて、角膜の形を矯正し視力を改善させる近視矯正方法です。
ひとりひとりの眼に合わせて選択されたコンタクトレンズを夜寝ている間につけます。
特に小児期の近視の進行抑制に効果があると注目されています。
コンタクトレンズを中止すれば2週間程度で角膜の形は元に戻ります。
治療の一環として眼科で取り扱われており、自由診療扱いになっています。
オルソケラトロジーは医療費控除の対象です。
このような方に
オススメです
- 軽~中程度の近視の方
- 日中にコンタクトレンズや眼鏡をつけたくない方
- 激しい動きが必要なスポーツなどをしている方
- ドライアイやアレルギーでコンタクトが使用できない方
適応条件
- 8歳から15歳くらいまでの方
- 目の病気(角膜疾患、緑内障、ぶどう膜炎、網膜疾患、弱視など)がない方
- 近視度数が-1.0D~-4.0D程度の方
- 近視、乱視の屈折度数が安定している方
(注意)
※コンタクトレンズの取り扱いが可能と判断でき、保護者の同行および同意が得られた場合にのみ処方することができます。
どのような
使い方をするの?
夜にコンタクトレンズをつければ、日中は裸眼でも良好な視界。
オルソケラトロジー治療は「オルソケラトロジーレンズ」というハードコンタクトレンズを寝る前に装用して、寝ている間に眼の角膜を矯正する治療方法です。
日中はコンタクトレンズをつけなくてもよいので、快適な生活が送れます。
日中眼鏡が不要になり、活動が広がりますし運動時も安全です。
何よりもお子さんの表情が明るくなります。
2.オルソケラトロジーによる近視矯正の仕組み
STEP.1
寝る前にレンズを装用
通常のコンタクトレンズとは
違い就寝時にレンズを装用
STEP.2
寝ている間に角膜を矯正して視力を改善
寝ている間に角膜を矯正して
視力を改善
STEP.3
日中は裸眼で「快適生活」
レンズを外しても
角膜形状が保たれるから
快適な裸眼生活
3.他の矯正方法との違い
長所 | 短所 | |
---|---|---|
眼鏡 |
|
|
コンタクトレンズ |
|
|
オルソケラトロジーレンズ |
|
|
レーシック |
|
|
※上記は一例です。
4.オルソケラトロジー検査について
オルソケラトロジーレンズを快適に装用していただくために定期検査を必ず受けていただきます。
オルソケラトロジーレンズは専門の講習を受けた眼科専門医のもと、処方が受けられます。
01
適応検査&トライアル検査
オルソケラトロジーレンズの装用に適しているか、近視の度合いや眼の健康状態を調べる「適応検査」を受ける必要があります。
02
レンズお渡し&お試し装用
個々の患者様の眼の状態に合わせた「専用レンズ」を最大1ヵ月間お試し装用できます。
03
治療(レンズ装用)の継続
満足され治療を継続される場合は、初年度にかかる追加費用をお支払いいただきます。
04
レンズお渡し後の治療(検査)の流れ
定期検査スケジュール
適応検査
▼
治療開始(装用開始)
▼
装用開始翌日
▼
1週間後
▼
2週間後
▼
1カ月後
▼
3カ月後
▼
以後3ヶ月後
または
眼科専門医が指定した日
5.オルソケラトロジーで視力が改善する仕組み
01
装用前(近視の状態)
眼は入ってきた光を角膜と水晶体で屈折させて、網膜上で焦点を合わせることにより像として捉えます。
近視の場合は、この焦点が網膜より手前で結ばれるために像がぼやけて見えます。
02
装用中
レンズを就寝時に装用することで、角膜前面の形状が平坦化し、焦点が網膜上で結ばれて近視が矯正されます。
03
装用後(裸眼時)
レンズによって平坦化された角膜前面は、レンズをはずしても一定時間形状を保つため、日中は十分な裸眼視力が維持されます。
6.オルソケラトロジー費用
初年度
- 初回適応検査料(オルソケラトロジーの効果体験) 5,000円
- お試し装用(1か月間) 50,000円
- 本治療(初年度) 100,000円
初年度の合計 155,000円
(税込)
2年目以降・・・(年4回程度の定期検査が必要です)
- 定期検査(1回) 5,000円(税込)
オルソケラトロジーにかかる費用については、医療費控除の対象となります。
確定申告をする必要がありますが、費用の負担を軽減する事ができますので、詳しくは国税庁の公式サイトにてご確認ください。
※詳しくは当院までお問合せください。